ミラノサローネを終えて

こんにちは、あいか(@aikanium)です。

先日怒涛のミラノサローネ9連勤が終わりました。
22日に終わり、そのあとすぐバタバタと日本へ帰ってきたのでサローネからは日にちが空いてしまいましたがせっかくなのでその時のことを忘備録として書いておきます。

今回はご縁あり佐藤オオキさん率いるデザインオフィスnendoさんのブースで働きました。
連日長蛇の大盛況。

nendo : forms of movement

展示名はnendo : forms of movement。
日本のメーカーの繊細な素材や緻密な加工技術によって生まれる「ものの動き」をカタチにした全10作品を展示していました。

私が担当したのはINAC(イナック)さんのブース。愛知県岡崎市にある試作品制作専門の会社です。アクリル樹脂でできた砂時計を展示しました。

作品コンセプト

太古からその姿形をほとんど変えることなく今も私たちの日常生活で使われ続けている砂時計。
デジタル時計などの新技術の登場により、砂時計は正確に時間を計測するための道具という機能的価値から、時間の流れを感じるための情緒的価値を伴った存在へと変遷し、多くの人に愛されている。

この、中央がくびれたガラス容器の中を重力によって砂が下に落ちていく、という単純な機構をベースにしつつ、砂の流れる速度や角度をデザインすることで、砂の流れ方を変化させ、それに伴って時間の感じ方に変化を生むことを考えた。
それはつまり、「時間そのものをデザイン」しているかのような感覚であった。


砂の落ち方の異なる4種類の砂時計と、砂を流し込むための容器は、いずれも透明アクリルの切削加工によって作られ、手の届かない内側の磨き作業は、先端に研磨材を取り付けた細い針金を使い、手作業で行われた。

こうして生まれた砂時計は、まるで「雲」や「水たまり」、「洞窟」といった、自然界に見られるような有機的な形のものとなり、これまで以上に自由に時間が流れているかのような感覚を生み出してくれた。

という素晴らしいコンセプトがあるのですが、実際の展示には砂が入っていなかったので砂時計だと理解していない人も多く、、、笑
「これ4種類の砂時計で、」と説明すると「え!ただのオブジェかと思ってた!」という反応が返ってくることもしばしば。

壁に書いてある説明をしっかり読んで、自分で理解しようとする人もいましたが、やっぱりデザインやアートは最初に「美しい」という感覚から入るとそれだけで満足してさっさと次へ行ってしまう人も多く、たとえシンプルなコンセプトだったとしてもそれを正しく解釈してもらうって難しいのだなと改めて思いました。

私も普段見る側にいるとき作品の意味がいまいちわからないと「まあ、アートとはこういうものか。」と流してしまうことも多々あるのですが、それってすごい損だなと気づきました。 せっかく時間を費やして見るのだから裏にある作者の制作の意図や作品のコンセプトを知ると学びも多いしインプットの質もだいぶ変わるなと。

そんなことを今回見せる側に立ったことで色々考えさせられました。

あと、今回の展示の中のひとつでこんなにも深いコンセプトがあるのでそれが10個ってさすが佐藤オオキさんです。。。天才デザイナーと呼ばれるワケだ、とひしひしと感じました。

これが他の9個の展示物。

佐藤さん本人は実際話してみるととても物腰柔らかい人でテレビで見たまんまの方でした。(私の中では本当にすごい人ほど気取らないという印象がある。)

2ショットも撮ってもらいました。(震)

Aika Okochiさん(@by_aika)がシェアした投稿

佐藤オオキさんは私にとってアイドルなのでこの写真は宝物です…涙

展示会中はミラノ在住の友達にもたくさん会えたし、「ツイッターのあいかさんですか?」とフォロワーの方から何度か声を掛けてもらい驚き。
知り合いとも、初めましての人とも短期間にこんなにも会う機会はないのでそれもまたミラノサローネの面白いところ。

また来年が楽しみです。

私のオススメする佐藤オオキさんの本【4選】
思考が興味深いのでデザイン関係でない人でも楽しめる本たちだと思います!