16世紀ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノの「聖会話」

こんばんは、あいか(@aikanium)です。

イタリアに住んでいてよかったー!と思うことのひとつ、
それはすんばらしい芸術品や建築を気軽に見られること

イタリアだけでなく、フランスやイギリスなんかもそうだけど芸術に関して寛大というイメージ。ロンドン市内の美術館や博物館なんて年中タダだしね!!

しかもヨーロッパの場合は美術館自体が歴史的価値が高い建物だったりするから、美術品だけでなくそれを取り巻く空間全てが完璧だから、そういった芸術的観点では日本は全くもって敵わないなと、いつも思います。

さて、

今日はミラノ市庁舎があるPalazzo Marino(マリーノ宮)で12月3日から無料特別展示されているTiziano(ティツィアーノ)によって描かれたSacra Conversazione(聖会話)を観てきました。


毎年冬季に行われるこの展示ですがいつも世界的にも価値の高い作品が1点だけ飾られます。大体いつ行っても長蛇の列ができているのですが、今日は列がなく並ばずすんなり入ることができて拍子抜け。

マリーノ宮のエントランスの天井はこんな感じ。天井カメラマン(自称)の血がさわぐ。

20人程のグループで案内してもらい、ガイドさんが説明をしてくれます。
ティツィアーノは、16世紀ルネッサンスのヴェネツィア派の最大の巨匠で輝くような色彩が特徴の画家。

聖会話は祭壇画なのですが、最初に見せられたのが裏側。普段なら見ることのできない貴重な部分!裏側にはTizianoの元で働いていた他の画家たちの試し書きがそのまま残っていました。

そして正面へ。
「色彩のティツィアーノ」と言われただけあって上部は本当に太陽が差し込んでいるかのように輝いていて、聖母マリア様が纏っている赤のドレスと青のマントの色が鮮やかで美しかったです。

ガイドさんの解説を超要約すると:

聖会話というタイトルにも関わらず人物たちはみな口をつぐんでいます。
彼らは目線で繋がっていて、聖母マリア様に抱きかかえられているキリストだけが作品を観ている私たちの方を向いているのだとか。
また、下部の奥の方にはヴェネチアの街が描かれています。画家の出身地でもあるし、当時文化的にも政治的にも重要な街でした。
その手前には、イチジクの木が。この絵が出来上がる前に、アンコーナでは大きな地震があり町が破壊されてしまいました。この弱々しい幹から立派な葉をつけている木が復興を表現しているのだそうです。
足元に落ちている紙にはティツィアーノの名前とこの作品ができた年の1520が書かれています。

もともと絵画鑑賞は好きなんだけど、こういう絵に隠された意味って自分たちだけで見学するだけでは分からないから今回は色々知れて面白かったな〜

美術館だと同じ時代だったり同じ作者の作品を見比べられる楽しさもあるけど一度に見すぎて混乱しがち。(笑)こうやって1回に一つの作品をじっくり観るのもいいよね。

こちら今月14日までなのでミラノお住まいの方、旅行中の方はお早めに!!

ではまた!