ローマ皇帝の見栄から出来た閏年!?【12の月の名前と暦のルーツ】

こんにちは、あいか(@aikanium)です。

明日から12月なんて信じられない!!

今日はまた一段とイタリア語に関するマニアックな記事となっております。(笑)
イタリア語の「Mesi(月)」の名称について深読みしていきたいと思います。

実は深〜い意味があったイタリア語の12の月。
イタリア語がわからない人は最初の部分は「???」かと思いますがよろしければお付き合いください。

イタリアの月は
1月 Gennaio (ジェンナイオ)
2月 Febbraio (フェブライオ)
3月 Marzo (マルツォ)
4月 Aprile (アプリーレ)
5月 Maggio (マッジョ)
6月 Giugno (ジューニョ)
7月 Luglio (ルーリョ)
8月 Agosto (アゴスト)
9月 Settembre (セッテンブレ)
10月 Ottobre (オットーブレ)
11月 Novembre (ノヴェンブレ)
12月 Dicembre (ディチェンブレ)
と言います。

イタリア語を少しでも知っている人は、
9月Settembreに数字の7[Sette] 10月Ottobreに数字の8[Otto] 11月Novembreに数字の9[Nove] 12月Dicembreに数字の10[Dieci] と、月の数から2個ずれた数字が入っている事に気付きませんでしたか。

私は長いこと気づかなかったのですがw よくSettembreとNovembreがごっちゃになっていて、なんでかなあ?と思っていました。が、多分その数字が隠れていたからなのかも、と最近思い始めました。

では、なんで2個ずつずれた数字が入っているのか?
気になったので調べてみました。

大昔は1年が10ヶ月しかなかった

これは、昔のローマ暦では、一年が10ヶ月(304日)しかなく、しかも年の始まりが現在の3月からだったことに由来するんだとか。
つまり9月Settembreは3月から7番目の月だからSetteが入っていて、
10月Ottobreは3月から8番目の月だからOttoが入っている、ということ!!

権力者の見栄(?)で出来た閏年

7月、8月も大昔は3月から数えて第5の月、第6の月と呼ばれていたみたいですが、
ローマ帝国初代皇帝のAugusto(アウグストゥス)の時代に変えられました。
7月Lugioは古代ローマの英雄Giulio Cesare(ジュリアス・シーザー)の名前
8月Agostoは皇帝自らの名前がつけられました。

そしてこの時(紀元前45年)、一年も12ヶ月のユリウス暦に変えられました。
一年365日を12ヶ月に割り振るときに、
全て31日で割り振っていたのでは372日になり多すぎ…
全て30日で割り振っていたのでは360日となり少なすぎ…となってしまったので
奇数の月は31日、偶数の月は30日に割り振り、余りの29日を最後の月の2月に割り当てて暦を作ることに決まったのです。

7月はジュリアス・シーザーにちなんで、
8月は皇帝アウグストゥスにちなんで名付けられたわけですが、
このとき両者共に偉大な人物なのに、
8月のアウグストゥスの月が7月のジュリアス・シーザーの月よりも短いのは、
アウグストゥスがジュリアス・シーザーに劣っていると捉えることもできると問題となり、
両方の月を31日までとし、最後の2月を29日から1日減らして28日にしました。(THE 権力。)
そして、8月を31日にしたため、本来31日であった9月を30日に、次の10月を31日に、、、
と、12月までの30日、31日の関係が逆に組まされました。
そして4年に1回を閏年として366日としたために、
年の最後の月であった2月の最終日で調整されるのです。
それが閏年に2月29日がある理由です。

古来の神々や自然界へのリスペクトからくる月の名前

また2月Febbraioはラテン語のfebruareから来ています。
魂を清める、慰霊する、贖罪する月と言う意味です。
もともと、一年を終える前に全てを贖罪し、新年を迎えようという意味だったのでしょう。

他の月の名は古来の神々の名が由来しているみたいです。
1月Gennaio:万物の支配を表すJanus(ヤヌス、ギリシャ神話ではゼウス)。
3月Marzo:農業と戦争の神Mars(マルス ギリシア神話ではアレス)。
4月Aprile:4月は神の名前ではなく、大地における1年の始まりaperioに由来します。
5月Maggio:繁殖・成長を司るMaia(マイア女神)。
6月Giugno:結婚の女神Juno(ユノ ギリシア神話ではヘラ)。ジューンブライドにも納得!

日本人に身近な英語の12の月名もイタリア語同様ユリウス暦から来ているので読みがとても似ているのが分かりますね。

ローマ暦からユリウス暦、そしてグレゴリオ暦へ

そして、ユリウス暦が採用される前、何故一年が10ヶ月304日しかなかったのか。
その理由は当時、冬を月としてカウントしてなかったからだとか。
おそらく、「冬期」として扱われていて冬の長さを61日または62日で4年に一度調整していたようです。

ちなみに現在の暦は1582年にローマで採用されたグレゴリオ暦
日本では1872年(明治5年)から始まりました。

ユリウス暦とグレゴリオ暦、どちらも一年365日の太陽暦ですが、閏年のルールが違います。

ユリウス暦では、通常は1年を365日として、4年に1回を閏年として366日とし、
平均年を365.25日としていました。

後にコペルニクスを含む天文学者たちが、1年を365.2425日と算出。
そこでグレゴリオ暦では、1年を365日としますが、400年間に97回の閏年を置いてその年を366日とすると決めました。
これによって、400年間における1年の平均日数が365.2425日となりました。

ユリウス暦では128年で約1日の誤差が、グレゴリオ暦では3224年に約1日の誤差が生じるとか。。。

調べてて自分でも訳が全く分からなくなってきたのでこのあたりで終わりにしましょっか。笑

月の名前からこんなに深いことが分かるとは思ってもいませんでした。
言語学習をして、喋れるようになるだけでも十分楽しいけれど、語源を探ってみると新しい発見や意外な背景があって、ますます面白い。

明日からのDicembre、みなさまの2017年を締めくくる素敵な1ヶ月となりますように!

ではまた!