実は省エネの国イタリア。そこから見る今の日本

こんばんは、あいかです。

日本で夜出歩くとギラギラ光る電光掲示板、お店の看板、コンビニの電気に囲まれてその異常なまでの明るさに日本らしさを感じたりします。

一方イタリアには24時間営業のお店がまずありません。
深夜にお腹が空いたからといってコンビニへ出かけるということはないし、終電を逃したからカラオケや漫画喫茶で始発まで時間を潰すなんてこともできません。(そもそもこれらのお店は存在すらしない…)

日本では「夜型」という言葉もありますが、イタリアは、というか世界の大半の国では夜は寝る時間であり、その単語の意味すら理解してもらえないのではないでしょうか。

そう考えるとイタリア人は日本人に比べてとても省エネの生活を送っています。
まずイタリアには原発がないので、電力をフランスから輸入しています。
そのためイタリアでの電気代はとても高いですが、それによってイタリア人は普段から使用する電力をなるべく最小限にするための工夫を色々としています。
というか、意識せずにも生活が自然と省エネになっているという印象です。

そのライフスタイルの例をいくつか上げていきたいと思います。

イタリア人が送る自然な省エネライフスタイル

①自然光を取り入れた生活

イタリアの家は天井が日本の家屋に比べて高いので、そのため窓も大きく、日中はだいたい自然光で生活しています。

また、イタリア人の家に呼ばれていつも思うのですが、多くのイタリア人が薄暗いのが好きな傾向にあるように思います。夜になるとやっと電気をつける人が多いです。

②個人の無駄遣いができないアパート

イタリアの大きな街では一戸建ては少なく、ほとんどの住民がアパート暮らし。
多くのアパートの階段の照明は自動消灯、そして冬場の暖房に関しては、セントラルヒーティングが装備されている建物がほとんどなので使用出来る期間が決まっています。
つまり個人の無駄遣いがありません

だいたい各部屋にこういった暖房器具がついています。バス・トイレにもついているから快適。

③組積造建築で涼しい屋内

そして夏はクーラーがなくてもたいてい涼しい
というのも、ヨーロッパの家は組積造建築のため壁が厚く、外の熱気が入ってきません。

④バカンスも実は省エネ

さらに本格的に暑くなってくる7、8月は夏休み期間なので家族でバカンスに出かけるのが普通。
そうすると自然と公共の電力や、海外の電力を使うことになります。

⑤カーシェアリング

カーシェアリングの需要も日本に比べて遥かに多いです。
少し前から流行っているサービスでBlaBlaCar(ブラブラカー)というものがあります。
簡単に説明すると、サイトを通して自分の行きたい街に同じ日に車で行く人を探し、相乗りさせてもらうというもの。
運転手は高速道路料金、ガソリン代の一部を出してもらえて、相乗りさせてもらう人も公共の乗り物を乗らないのでチケット代を払わずに、時には自分の望む最終目的地まで送ってもらえたりします。
エコにもなり、長旅の喋り相手もできるという人気のサービスです。
(ネーミングのblablaも「ぺちゃくちゃ」というニュアンス。)

このようにイタリア人はエネルギーを共同で管理しつつ、太陽光をうまく利用しながら、出来るだけ少ない電力で生活しているのです。

イタリアに長く住んでいると、寒くなりはじめの時、まだ暖房がつかなかったとしても、夜中の空腹を満たすコンビニがなくても、日曜日にほとんどのお店が閉まっていても、何ら不便は感じなくなってきます。
むしろそれが普通であり、日本が異常にさえ思えてきたりするくらい。

日本での生活は何もかもが便利で本当に快適。

でも、日本がこんなにも便利なのはすべて安い電力のおかげ
原発からの安いエネルギー供給によって支えられているんです。

日本は本当に原発に頼らなくてはいけないのか。

この問い、私は日本人のメンタル次第だと思っています。
今の電力に頼りきった生活に慣れている日本人には莫大なエネルギーを供給してくれる原発が必要不可欠でしょう。

日本の中で「原発ゼロへ!」といいながらも便利さや快適さを生活に求めている限り、エネルギーの需要は変わらないのだから、原発も停まらないでしょう。

日本人が普通と思っていることは、行き過ぎた便利さであり、追求しすぎた快適さなのかもしれません。
生まれたときから、自販機やコンビニに囲まれて生活していればそう思うのも普通でしょう。
私も日本に住んでいるときはそれが普通だと思っていたからです。

しかし、電気にそこまで依存しなくても普通の生活ができると気付く人が増えれば、同時に原発の需要は減っていくはず。

結果、コンビニやカラオケは減り、店は22時には閉まってしまうかもしれない。
そのような事態を受け入れられる日本人が果たしてどれくらいいるでしょうか。
そう考えてみるとやはり、口だけでは誰でも「原発反対」といえますが、難しいように思えてきます。

イタリアと日本を知っているとつい、「イタリアは不便で、日本は便利」と決めつけてしまいますが実はイタリアの不便さの中に、日本人が見落としている大事なコトがあるのかもしれません。
そして、日本人が胸を張る『快適さ、便利さ』が自分たちの首をしめている原因のひとつなのかもしれませんね。

ではまた!