椎名林檎の「ありあまる富」へのありあまる愛

こんにちは、この夏から人生何度目かの椎名林檎東京事変をノンストップで聴きまくるムーブメントが来ています、あいかです。

正直、学生の時は歌詞なんかよりつい口ずさみたくなるメロディーが好きで聞いていたという感じでしたが歳を重ねるごとに彼女の書く歌詞の深さにハッとさせられます。

最近のヘビロテは「ありあまる富」

椎名林檎 ありあまる富

僕らが手にしている 富は見えないよ
彼らは奪えないし 壊すこともない
世界はただ妬むばっかり

もしも彼らが君の 何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ 返して貰うまでもない筈
何故なら価値は 生命に従って付いてる

彼らが手にしている 富は買えるんだ
僕らは数えないし 失くすこともない
世界はまだ不幸だってさ

もしも君が彼らの 言葉に頷いたとして
それはつまらないことだよ なみだ流すまでもない筈
何故ならいつも 言葉は嘘を孕んでいる

君の影が揺れている 今日限り逢える日時計
何時もの夏がすぐそこにある証
君の喜ぶものは ありあまるほどにある
すべて君のもの 笑顔を見せて

もしも彼らが君の 何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ 返して貰うまでもない筈
何故なら価値は 生命に従って付いている
ほらね君には富が溢れている

2009年5月27日にリリースされた『ありあまる富』は、椎名林檎名義としては11枚目のシングル。表題曲の『ありあまる富』は、TBS系金曜ドラマ『スマイル』の制作スタッフからの要望を受けてドラマのために書き下ろされました。

内容はすごくシンプル。
「僕ら」と「彼ら」という主語を使って富に対する二つの考えの対比。
「僕ら」は、椎名林檎が訴えかける富、つまり内面的な豊かさだったり、生きているということ自体の尊さに「富」を見出す立場。
それに対して、「彼ら」は、モノやお金や地位のみ価値があるとする立場の人々。
「世界は妬むばかり」というフレーズによって現代がモノだけに価値を見出す物質主義に縛られた世界であることを反映しています。

詞自体はすごくシンプルでとくにエッジの効いた言葉が使われているわけでもなく淡々と書き綴られているのにこの1曲の中に小さい時からずっと学んできたことや今まで生きてきた中で感じたことがぎゅっと凝縮されている印象を受けました。それらが心地よい、そしてちょっと切ないメロディーにのってスッと心に落ちてくるんですよね。
「富」や「価値」という下手に使ったら薄っぺらくなってしまいそうなワードなのに豊かに、そして鋭く世界に訴えかけているところに椎名林檎らしさを感じる一曲。

あとPVが素晴らしく美しい。
マンションから外に家具、お金や車などの「贅沢品」が放り投げられ
途中でそれらが爆発。
そして破片は結晶となって地面へ落ちていきます。

椎名林檎の曲を聞くと日本語って美しいなと再認識する。
この言葉選びのセンス、どういう人生を生きたら出てくるんでしょう。

10月も彼女の曲で乗り越えて生きたいと思います。

初めて音楽について書いてみました!

ではまた!