【ミラノ在住女子にインタビューしてみた!】vol.2 オペラ歌手

ミラノに住む日本人女子にレナクナッタのスカートを履いてもらい
着こなしを紹介しながら簡単なインタビュー記事を書いていくという企画。

彼女達がなぜイタリアに来たのか、ミラノでどんなことをしているのか、感じているのか。
様々な分野で活躍をしている私の友人をスカートとともに紹介していきます。
イタリアや海外生活に興味がある方や留学を検討中の学生さんにちょっとは役立つのではないでしょうか。

今回紹介するミラノ在住の日本人女子はオペラのソプラノ歌手のSumikaさんです。
(こちらのインタビュー記事は2016年2月15日に書いたものです。)
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— 出身はどこですか?
岐阜県です。

— ミラノに来たのはいつですか?
最初に来たのは2004年でそれからずっと日本とイタリアを行き来しています。4年前は半年くらいミラノに住んでいてそのあとまた日本に帰国したんですけど1年半くらい前からミラノに拠点を移しました。

— 日本とイタリアではそれぞれどういう活動をしているのですか?
日本では名古屋で声楽教室を主催しています。専門的に学びたい人から趣味で声楽をやってみたいという人まで様々な人が通っています。私がミラノへ渡っている期間は自分の教え子に任せていて、その教室も今後大きくしていきたいので今はこの先リーダーになっていく人達を育てています。
イタリアではミラノをベースにオペラ歌手としての活動をしています。去年のミラノ万博中は日本館のパフォーマーとして働いていました。
万博の任務の後は日本へすぐ戻り、そのあとはオペラツアーで一ヶ月ほどスペインを回っていたのであまりミラノで活動できていないんですけどね。(笑)
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— 日本人歌手は声帯など、もともとの作りがイタリア人と違うから苦労するということを聞いたことがあります。Sumikaさんはすでにイタリアでも劇の主役などをして活躍されていますが、そういった壁はなかったのですか?
もちろんありました。イタリアと日本では、音楽のスタイル、音の捉え方など、全てにおいて違います。声帯というか骨格から東洋人と西洋人って全く違うんですね。使っている言語が違うと使う顔の筋肉も違ってきます。そういうのをずっと観察し研究していて、、最近私、顔を変えたんです。

— え。
前はもっと顔が全体的に下がっててー

— それはヒアルロン酸とかを入れたんですか!?(動揺)
あ、じゃなくって。(笑) 骨格がイタリア人とは違うからそれを近づけようと思ってずっとストレッチとマッサージをし続けました。そしたら1年半で顔が全体的に上がって声も変わり、もっと通るようになりました。筋肉と骨は付随しているので筋肉をほぐせば骨の位置も上がります。あと頭の筋肉も大事で。イタリア人って喋る時に頭の筋肉をよく使っているんですね。それで頭も念入りにマッサージしていて、声を出す時に頭の筋肉を使うようになったら、後頭部も丸みを帯びた形になっていきました。日々イタリア人を観察してはそういった違いを見つけ研究しています。オタクですね。(笑) オペラ歌手にとって持って生まれた声帯はもちろん、骨格も大事なんですね。器のようなもので、声が出る時にそれを響かせる器も重要だということが分かったんです。

— なるほど。ではそれに気付く前までは頑張って声を出していたりしたんですか?
そうですね。自分で帳尻合わせていたり、出にくい音域もありました。でも今では以前まで出せなかった高音も出るようになりました。もう私の顔改造計画は完了しているので今は呼吸のコントロールを研究しています。
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— ストイック!!もともとイタリア人のような骨格だったら、と思ったことはないのですか?
イタリア人は努力をせずとも生まれつき歌い手に向いている骨格をほとんどの人が持っています。オペラが生まれた国の人達ですしね。日本人である私はイタリア人に近づこうと努力をしてきましたがそれでも完璧に彼らのようにはなれないという葛藤はありました。でも日々研究することを苦労だと思ったことはないし私はそれを楽しんでいます。もし自分が最初からイタリア人のような骨格を持ち合わせていたらここの「過程」がなかったわけで。その過程に色々な発見があって面白かったりするから。
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— 今後の更なる目標のようなものはあるのですか?
今は歌い手として一番歌える時期なのでいっぱい歌っていきたいです。でも将来的には歌のための教則本とかも出したいと思っています。セミナーも今後も積極的にしていきたいし。ただ歌っているだけではなく、イタリアにいることを活かして他の人が知らないことを自分なりに解釈してそれを本や講演会などを通して多くの人に伝えたいと思っています。なので今は日々、様々なことを勉強しています。
「歌」を常に軸にしつつ、私にしか出来ないことを発信して、「私ブランド」のようなものを確立していきたいですね。

インタビュー終了

Sumikaさんのお話は私にとってあまりにも未知の世界で「え!」「へー!」「ほーーー!」の繰り返しでした。(笑) 畑こそ違いますが同じイタリアの地でストイックに前進する先輩の話を聞き、私も新たに気合いが入りました!
「私は日本人だから」と都合良く解釈していた自分に喝が入ったような気がします。日本人らしさを大事にするのはもちろんですが、それが時に「逃げ」にならないように気をつけたいです。
今後のSumikaさんのご活躍に期待!!!Sumikaさん貴重なお話をありがとうございました。

では、次回もお楽しみに!